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第2回 トレーニングのマンネリを打破する秘訣

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Q.いつもマンネリになって、トレーニングが続きません。長きに渡り活躍している相川選手は、モチベーションが低下したり、スランプってないんですか?

A.ご質問、ありがとうございます。トレーニングで何より大切なのは、「集中する」ことです。動きと狙った筋肉部位に集中することが何より大切です。続かない理由は、やっていることに確信がないからです。クリエイティブな素晴らしい活動ですから、自信を持てる状態を維持しなければなりません。

私は、毎回のトレーニングで重さや回数をテーマにはしていません。感覚を大切にしています。どんな初心者の方でも、力が入りやすい筋肉や得意な動きがあるはずです。反面、どうも力が入りにくい、苦手な動きがあるかと思います。その苦手な動きや筋肉を、あの手この手で感覚を高めていくのです。例えば、意識しづらい範囲だけ、5cmぐらいの範囲内で動作を20回繰り返す(この方法をパーシャルレップスと言います)など、名案だと思います。

また、30秒間止めたり、アイソメトリクスもよい考えです。トレーニングは、工夫と創造性です。先人達が、既存のトレーニング種目を産んできたように、自分に合った種目を工夫して作ってもよいのです。

 続かないという人がよく陥っているのが、既存のルールに縛られすぎることです。人からアドバイスを受けたり、自分でいろいろ試して、自分にあった方法を探していくことに喜びを見出してください。これは、効果があるのか、ないのか、感覚を探していきながら、楽しんでマイペースで続けていくことが何より大切だと思います。

あとは、食事について。いつも言っていることですが、余計な物も大目に見て、食べたり、飲んだりしてもよいですが、必要と思われる食事を充実させることです。これにより、トレーニングをする準備が整います。そして、調子がいい日は、ヘビーに高強度で。調子の悪い日は、弱点克服の軽量パーシャルレップスや、アイソメトリクスや、または、マシン中心や、アイソレート(特定筋肉への集中負荷)に終始してもよいでしょう。私の場合、各部位に20回以上の高回数で行なうオリジナル種目を作っており、時間のない時や必要と感じる時は、それをルーティンとして実施しています。

筋力トレーニングは、ある意味、「集中する訓練」でもあります。単に筋肉を鍛えるだけものでなく、「集中すること」を鍛えるトレーニングとして位置づけられます。一つの方法を紹介しましょう。何でも良いので、集中の入り口を作って下さい。息を大きく3回吐く。靴紐を結び直す。帽子を被り直す。何でもよいです。一点を見つめることもよい方法です。後は、筋肉の緊張を意識していれば、自ずと集中の世界に入っていけるでしょう。

ルールに縛られすぎずに、信念を持って、集中して行なうこと。足りない情報は、聞いたり、試したりして、充実させること。いつも、心のエネルギーを高めようと努めること、ざっと挙げれば、こんな感じでしょうか。あっ、それから、トレーニングパートナーを作ることも、名案です。励まし、競い、アドバイスし合う。最高ですね。何より、サボれないですから(笑)。

今回はマンネリや続かないことの対処法をあれこれ考えてみましたが、常に自分からのアクションを心掛ける。小さなアクションでも、素晴らしい変化をもたらしたりするものです。皆さん、何でもご質問ください。お互いに頑張りましょう!

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