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第4回 ジムズラットって何?

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Q.先日、ジムズラットと言う言葉を初めて聞きました。「お前は、ジムズラットになっている」と先輩に言われ、気になっています。どんな意味ですか?

A.レーニングを始めたばかりの頃は、誰しも、やる気や情熱に溢れているものです。それは、ジムで過ごす時間によって発散されます。しかし、トレーニングで大切なのは結果を求めることですし、動機が成果ならば、それを追求すべきです。
ジムに通う、ジムで過ごす。これイコール成果ではありません。実際のところ筋肉はジムの外で成長しているのであり、ジムでは、成長のきっかけを作っているにすぎません。ジムに来た時より弱くなって、ジムを出る。それがジムでの正しい使い方で、さらに言えば、次回、ジムに来る時は、前回より、強くなって帰ってくるのが理想です。

そして情熱の空回りの例が「ジムズラット」です。直訳すると「ジムのネズミ」です。今でこそ、ネズミのいるジムなんて皆無でしょうが、ジムから帰ると、ネズミがバッグに入っていたと言う悍ましい経験をしたことがある私です。 話が逸れましたが、ジムズラットとは、一日中、ジムにいるネズミに例えて、一日中ジムにいるようなトレーニーを指す言葉です。さらに言えば、否定的なニュアンスで、長くいる奴に限って成果が出ないことを暗示した、皮肉めいた言葉でもあります。私は、ウエイトトレーニングをスポーツ選手にも指導させていただいておりますが、「メンタル折れたら、土方と一緒」なんて酷い言い方をすることがあります。悪意のありそうな言い方ですが、疲労(刺激)を目的とするのか、作業をやり切ることを目的とするのかで、トレーニングの内容や時間は大きく変わってきます。疲れようとしてトレーニングすることと、疲れまいと仕事するのとでは、同じ肉体作業を強いる場合でも、成果が全く違うと言う意味です。

力を出し切ろうとするメンタルが、トレーニングでは大切であり、これは、沢山のセットや時間をテーマにしたものとは、ニュアンスが違います。さらに言うと、ジムのネズミなんて言われるほど、ジムに入り浸りは、ナンセンスであるということです。できるだけ集中して、ハードにトレーニングしたならば、滞在時間としてはせいぜい、2時間弱ではないでしょうか。
私の場合、長くても2時間、普通に80分ぐらい。もっと短いと45分ぐらいです。滅多に2時間は費やしません。

1部位を30分で、可能な限りのトレーニングをするのもよい考えです。この強度とボリュームの話によく引き合いに出されるのが、短距離走者とマラソンランナーです。どちらが長時間走り、どちらが、筋肉質かわかりますね。筋肉作りには、時間よりも強度が大切であることの、わかりやすい例です。

さて、質問者の皮肉られたジムズラットのレッテルは、「ジムに入り浸っていたって、大きくならないよ」との言葉ですから、ジムで成果を上げている人を観察してみましょう。深夜や早朝にスゴイ身体の人が意外に多いのも、時間のない中、高い集中で短時間で成果を上げているよい例でしょう。最近、成果が上がっていないなと感じるならば、「時間を半分に、強度を倍に」してみて下さい。きっと、新たな成果が見出せると思います。 

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