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第9回 背中のトレーニングを効果的に行うコツは?

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Q.背中のトレーニングがよくわからなくて、悩んでいます。胸や腕は、自分で見ながらトレーニングできるし、効果もわかりやすく楽しくやれているのですが、背中の種目は、本当に効いているかわかりずらく、見えないので、ついつい手を抜いてしまいます。背中のトレーニングのコツってありますか。

A.私がトレーニングを始めた頃、今のようにトレーニング動画を観る機会もほとんどありませんでしたから、参考資料と言えば、ほぼ本のみ。その中で最も難解な種目が、背中の基本種目であるベントオーバーローイングでした。この不自然な動きは、何だ? としきりに思ったものです。
今にして思えば、ハムストリングと脊柱起立筋がしっかり緊張していれば、高重量を扱える素晴らしい種目と理解できるのですが、当時は、屈んで腕で引く動きに、不自然さだけ強く感じたものでした。

どの部位についても言えるのですが、苦手な種目は、苦しいだけで嫌になるものです。この場合、姿勢を保ったり、補助的に働く筋肉や関節の強化やコンディショニングに問題があったりします。しかしながら背中の種目は、誰にとっても奥深く難解な種目であることは間違いなく、発達した胸や腕、脚はボディビルダー以外で見る機会があっても、背中となるとなかなか出会うことがありません。
本来、背中は、大腿に次いで大きく強い筋肉であり、積極的に鍛えるべき部位です。なかなか立派な背中に出会わないのは、背中の種目が一番難しくてキツイ。それが理由なのかもしれません。

前述したとおり、私にとっても背中のトレーニングは難しいものでした。なぜ難しいかと言えば、背中を鍛える種目ではほとんどの場合、上腕筋や上腕二頭筋が動作に深く関与し、背中を刺激する前に腕が疲れてしまう点が挙げられます。そして先にも書いたように、ハムストリングや脊柱起立筋の弱さなど、姿勢維持の補助筋群が、十分に鍛えられていない点も挙げられます。
このような問題の中、40kgのバーベルを用い、写真を参考にしながら、ベントオーバーローイングを何セットも庭先にてやっていたことをよく覚えています。しかし、どうにもしっくり来なかったというのが、当時の印象でした。

私の場合、その後にワンハンドローイングで、背中に開眼します。片手をベンチに置くことで、補助筋群の負担や意識が、減らせるわけです。そして、軽い反動で挙げて、背中で受けながら、ゆっくり下ろすことを繰り返します。ゆっくり下ろせなくなるまで続けます。この挙げ方により、腕の関与が軽減されて、背中を鍛えることがクローズアップされます。私はこのワンハンドローイングで背中に効く感覚を見つけてから、他の背中の種目に関しても、以前よりよい感覚で、実施できるようになっていきました。難解だったベントオーバーローイングも、大切な基本種目となりました。

このように、何かしら得意種目をつくり、それを突破口にして、苦手な種目や部位を克服していくことも、マル秘テクニックの一つです。
背中の種目は、挙げる局面は、腕を使わないように反動で挙げて、下ろす局面で、ゆっくり勝負する感覚が、手頃なテクニックです。挙げる力より、ゆっくり下ろす力の方がかなり強い力を発揮できることが実感できるでしょう。

より上級になると、「肩甲骨周りで握る」という感覚が強化され、挙げる局面から、ダイレクトに背中を強く刺激できるようにもなってきますが、まずは、前述の「ちょっと反動で挙げて、ゆっくり下ろす」に開眼できれば十分です。やや重めのワンハンドローイングがお勧めです。

トレーニングは、肉体とのコミニュケーションですから、あの手この手で身体のよい反応を探していきましょう!

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