Q.いつも楽しみに読ませていただいています。相川さんのお尻の筋肉は、いつも素晴らしい! と思っていますが、ヒップアップは、私たち女性にとって関心の高いテーマです。 年齢で諦めたくないので、ヒップアップ法を教えて下さい。最近、バストアップも気にしています。急激なダイエットの影響かもしれないと思うのですが…。
A.この連載で女性からの質問は初めてです。ありがとうございます。トレーニングは、老若男女問わずに誰にでも必要であり、効果があるというのが私の考えです。決してアスリートだけのものではありませんし、真剣に体型や生活の質を良くしたいと考える全ての人々に、楽しく取り組んでほしいです。
さて、ヒップアップに関しては、男女ともに気になる容姿の一つですね。理想は腰下からの高い立ち上がりのあるお尻。これには、股関節が大きく関わっています。
きっかけ作りの動きを教えます。まず内股にして(つま先を少し内側に向けて)立ち、お辞儀をして下さい。そして思いきりお尻を突き出します。ここから足だけを動かし、内股を元に戻して下さい。これで大臀筋が稼働しやすい神経系が整備されます。あとは、膝を前に出さないようにスクワット動作やランジ動作をすれば、自ずとヒップアップを促す刺激が入ります。
サイドランジやフロントランジ、またデッドリフトやバッグエクステンションも立体的な臀部作りに効果的です。デッドリフトは、6~12回、その他は、20歩や20回で1セットを構成しましょう。ポイントは、「お尻を突き出し、膝を前に出さないように」です。

次にバストアップですが、急激なダイエットでバストラインが崩れたという話を、よく聞きます。脂肪の下に輪郭を形成する大胸筋が大切で、特に鎖骨付近の上部大胸筋のトレーニングは、大切だと思います。
自宅でしたら、壁から約1m離れて立ち、壁に手を着いた腕立て伏せ。または、床に手を着き、足を台に乗せた腕立て伏せ。いずれも、上部大胸筋を刺激します。ゆっくり下ろすことや、下で5秒止めることをテーマに5~10回を1セットとし、合計2~3セットで試してみて下さい。頻度は週に2~3回です。
体型の維持や向上は、ダイエットだけでは、難しいものです。ラインを形作る筋肉の形成の上に、きれいな体型が生まれます。
大胸筋上部を鍛えることで、胸を開き、持ち上げ、姿勢を良くし、股関節の稼働で大臀筋を発達させて、美しいヒップを導きます。まめに体型をチェックし、アプローチしていきましょう。
